2024年9月29日(日)三位一体節主日 メッセージ 「キリストの弟子」 田淵 結 牧師聖書 マルコによる福音書 9章38~50節
- hakobune9
- 2024年9月29日
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●ヨハネによる福音書の最後に、ペトロがイエスにほかの一人について、この人はあなたの弟子となるのかと尋ねる場面があります。そのときイエスは「(それが)あなたに何のかかわりがあるのか」(ヨハネ21:22)と答えられます。私たちは、自分がイエスに従う一人であることを強く意識すればするほど、自分がその代表、基準であって、ほかの人は大丈夫なんだろうかと思い込んでしまうのかもしれません。
●このマルコ福音書の記事でも、弟子たちは自分たちとは違った仕方でイエスに従い、イエスの業をなそうとするほかの人たちをみて、それは大丈夫なのかと思ってしまいましたが、イエスはそれを止めませんでした。それ以上にイエスを信じる「小さな者をつまづかせる者」への厳しい罰を宣言します。
●その罰は、地獄の苦しみが与えられるというものですが、古いギリシャ語本文でもその地獄の描写を行う節が記されていないものもあるのは、その罰が人間には口にできないほどのものだからでしょうか。その小さな者もまた、実はその人自身の最大限の仕方がでイエスに従おうとするイエスの弟子の一人なのです。ところが自分がよりイエスに近い弟子だと思い込んでいる私たちが、その小さなひとりを躓かせ、イエスから遠ざけてしまっているのです。そして互いに平和に過ごす生き方を見失っているのです。
●祈りましょう、神様、私たちがそれぞれにそれぞれの仕方であなたを求め、信じ、従っているひとりびとりとして、それぞれのあり方への理解と敬意を持つことができますように。そのなかでともに平和に生きる日々を与えてください。御名によって祈ります、アーメン。